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実験記録

自動化基盤の故障カウント|毎週の検知行数を公開する実験

更新日: 2026-10-12

実験の定義

自動化の故障を隠さず毎週数えて公開するための実験です。広告レポート自動化を外注先に任せる運用責任者に向けて、異常をどのように検知し、記録に何件残ったかを示します。対象は自ら運用する自動化基盤です。この表は、個別の委託業務の障害件数や納品品質を示すものではありません。

計測単位は、基盤監視のwatchdogと処理委譲のoffloadに関する注意記録の新規行です。便宜上「故障カウント」と呼びますが、同一事象の重複を除いた故障数は未取得です。複数の記録が同じ異常を指している可能性があり、行数をそのまま障害の件数とは読めません。

台帳上の計測開始日は2026年9月2日です。初回のW1には、それ以前の8月26日からの記録が含まれます。今回掲載するのは、2026年10月12日時点で台帳にあるW1〜W7です。

手順と数え方

基盤では、定時ジョブが予定どおりに動いたかを確かめる死活監視と、成果物が期待する間隔で更新されたかを確かめる鮮度監視を分けています。終了コードが正常でも出力が古い場合があるため、処理の状態と成果物の状態をそれぞれ確認する設計です。

異常の注意記録をattentionファイルに追記し、週次で対象期間の新規行を数えて台帳へ転記します。「誤報/偽陽性」と明記されたものは別列に記録します。W5〜W7は、各期間の日付文字列を含む行で数えた値です。過去週を別の条件で数え直さず、台帳の期間と数値を引き継ぎます。

定時ジョブから死活と鮮度のチェックへ進み、異常を注意記録に追記し、週次で行数を数えて台帳と本ページへ転記する5段階の図。
図1:自動化基盤の検知から週次公開まで

他の処理が対応済みとして削除した行は、集計時点で数えられません。したがって検知数は、残存する記録から確認できた下限値です。未検知の異常も含めた全故障数の下限を意味するわけではありません。行の重複と削除の影響があるため、実際の故障数との大小関係は確定できません。

結果の週次表

出典は実験台帳の「E5 自動化基盤の故障カウント」です。数字と期間は台帳の値を使用しています。W3のwatchdog欄は台帳に未反映のため、未記録として参考値を併記しています。

週期間watchdog新規行offload新規行うち「誤報/偽陽性」明記
W12026-08-26〜09-0221280(※他の処理が対応済みで削除した行は数えられないため下限値)
W22026-08-31〜09-0725190(同上、下限値)
W32026-09-07〜09-14未記録(参考値22)280
W42026-09-14〜09-2138920(明記なし、下限値)
W52026-09-21〜09-2889480(明記なし、下限値。※日付文字列 2026-09-21〜28 を含む行で数えた)
W62026-09-28〜10-0579240(明記なし、下限値。日付文字列 2026-09-28〜10-05 を含む行で数えた)
W72026-10-05〜10-1287510(明記なし、下限値。日付文字列 2026-10-05〜10-12 を含む行で数えた)

W3の参考値22は、9月14日のレポートに記載されたものの、当時の台帳へ未反映だった値です。確定値への置き換えはしません。W7の記録はwatchdogが87行、offloadが51行でした。誤報列の0は明記がないことを表し、全件が真の異常だったという確認結果ではありません。

判断基準と読み方

この表だけで「故障が増えた」「安定した」とは判定しません。監視範囲の変更、同じ異常の繰り返し、集計前の削除によって行数が変わり得るためです。実行総数と監視対象数はこの実験では未取得なので、故障率や検知率も未取得です。復旧時間と業務への影響件数も未取得であり、行数から換算しません。

W1とW2は期間が重なっています。また、各週の期間表記だけでは境界日の重複排除を確認できません。週の値を単純に足して累計故障数とする読み方は避けます。参考値を確定値として扱った合計や、条件が同じと仮定した増減率も掲載しません。

外注先を選ぶ際は、監視対象と対象外を説明できるか、更新されない出力を検知できるか、復旧後の成果物を確認できるかを判断材料にします。通知が少ないという説明には、記録の保存条件も併せて確認してください。方式ごとの保守の考え方は広告レポート自動化の方式比較、依頼範囲は広告レポート自動化の外注にまとめています。

よくある失敗

正常終了だけを成功と扱うことです。基盤の運用記録には、正常終了が続く一方で成果物が更新されていなかった事例があります。対策として成果物の更新時刻を監視する層を追加しています。終了したという報告に加え、必要な期間のデータが出力に含まれるかを確認することが、発注側の受入確認にも使えます。

登録した定時ジョブの初回実行を確認しないことも、失敗事例として記録されています。起動前に拒否されるとジョブ側のログが残らないため、初回ログの存在も監視対象にしています。ログがない状態を、異常がない証拠として扱わないことが要点です。

誤報の明記がない状態を、誤報なしと読むことにも注意が必要です。記録が削除された場合と、分類が付いていない場合を、この表からは分離できません。誤報率を比較したい場合には、各検知の判定結果を残す別の記録設計が必要です。現時点の0を、監視精度の実績として提示することはできません。

次回更新予定

次回は2026年10月19日(月)にW8を追記する予定です。以降は毎週月曜に更新し、期間と検知行数に加えて、欠測や数え方の変更があれば記載します。取れない数字は「未取得」とし、W3のように台帳が未記録とする値は、その状態と参考値を分けて残します。

公開予定日は2026年10月19日ですが、この原稿の集計時点は2026年10月12日です。W8はまだ含めていません。同じく週次で観測結果を残しているAI検索露出の実験記録も公開しています。

よくある質問

  • この件数は実際に起きた故障の総数ですか?
    故障の総数ではなく、監視記録に残った新規行数です。他の処理が対応済みとして削除した行は数えられないため、検知記録の下限値です。同一事象の重複を除いた故障数は未取得です。
  • 誤報の列が0なら、誤報はなかったと言えますか?
    言えません。0は集計できた記録に「誤報/偽陽性」の明記がなかったという値です。全件の真偽を確認した結果ではないため、誤報率は未取得です。
  • 外注先の選定では何を確認すればよいですか?
    定時処理の死活に加えて出力の鮮度を監視しているか、異常の記録を残しているか、復旧を成果物で確認できるかを確認します。検知数の少なさだけで安定性を判断しません。

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